シュトラウスの「メタモルフォーゼン」を弾くコントラバス奏者達へ。
2019年 02月 02日
ここ数日はリヒャルト・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」という、23人の弦楽ソリストのためにかかれた難曲のリハーサルをしています。これはヴァイオリン1~10、ヴィオラとチェロが各1~5、そしてコントラバス1~3とそれぞれ独立したパートを持つシュトラウス晩年の作で、ゲーテに影響を受けて作曲されたとか。
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まぁそんなことはどうでもいいんです、ウィキペディアでも見てください。ここで僕が言いたいことは、この曲を弾くことになったコントラバス奏者の方、あらゆる手を使って3番コントラバスだけは回避しましょう!という切実な忠告です。
そう、このオケでは追加メンバーの僕は、見事に3番コントラバスが割り当てられてしまったのですが、弾くところがあまりにも少ない!アダージョの曲調ですが、まずは冒頭から75小節!の休み。しかもそこで6小節だけ1・2番コントラバスをダブってから、次は201小節目まで休み!アホかシュトラウス!
本番はまだしも、リハーサル中はこの休符は本当に長いです。最初のデリケートな部分は、後に繰り返し出てくるフレーズの弾き方をオケ全体に分からせるためにもしっかりとリハーサルすると思うのですが、その間一回も弾かない俺・・・何しに来たんだ・・・。
しかも、他の楽器(チェロやヴィオラ)は4・5番という下位の奏者にも大事なテーマやベースラインが積極的に割り当てられているのに対し、コントラバス3番はときどき1・2番をダブる役割だけで、まったくオイシイ箇所がありません。1番は最初から最後までずっと弾きっぱなしです。技術的にもアンサンブル的にも難しいし面白いし、腕の見せ所。いいなぁ。2番はところどころ出てきて、一人でベースラインを支えるところもあるし、オイシイ役どころ。
僕が思うにシュトラウスさん、完全にベースパートの分配ミスです。1番が一人でやってることを1番と2番に振り分けて、2番の楽譜を3番に渡すべきだったんです。もしくは3番をバッサリ削ってくれ。俺なんていてもいなくても同じさ・・・泣。
仕方が無いのでリハの二日目には、総譜を用意して読みながら弾く瞬間を待っていました。僕はリハの最中にスマホや他のことをしている奏者には我慢ならないのですが、今回ばかりは僕もスマホを触りたくなりましたよ・・・。笑。
という訳で、コントラバス奏者のみなさん、賄賂でも圧力でも何でも使って、3番コントラバスだけは避けるようにしましょう!この「役に立ってない」感はハンパありません!
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by mitsugu-ts
| 2019-02-02 18:17
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