トリエステらしさ爆発、クランフェ・オリンピック!

去る7月28日、トリエステ以外ではあり得ないような競技会が開催されました。その名も「Olimpiade dele Clanfe」。Olimpiadeはオリンピックとして、Clanfeってなんだ?と辞書を引こうとした勉強熱心な皆さん、無駄です、載ってません(と思う)。笑。

Clanfa(複数形でClanfe)というのはトリエステ地方の方言で、馬の蹄鉄(ひづめを保護するU字型の鉄)を意味するのです。それのオリンピック?どういうこと?いえいえ、更に発想を飛躍させる必要がありまして・・・こちらがクランフェ・オリンピックです!
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クランファというのはまた、トリエステ近郊の海水浴場で綿々と行われてきた、海へのダイブのことも指す言葉なのです。このクランファにおいては、「いかに水しぶきを高く上げたか」が重要で、それが女の子へのアピールにもつながったとか。水しぶきを追求するあまり「着水寸前に蹄鉄のように体でU字型を作り、海中にできるだけの空気を抱え込む」というテクニックが生まれたそうです。
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各々が勝手に楽しんでいたこのクランファがトリエステの一大イベントである「クランフェ・オリンピック」に昇華されたのが2008年、以来毎年欠かさず行われています。こちらが2008年、記念すべき第一回のビデオ。まだ今ほどスポンサーも付いておらず、和やかな雰囲気ですね。

現在は競技としての形もハッキリしており、一人もしくはグループで飛び込み、「飛び込みの美しさ」「水しぶき」「おふざけ精神」を審査員会(5名)が採点します。採点基準は完全に審査員の主観に任されており(鼻をつまんで飛び込むのは良くない、というのは公言されていました)、賄賂も笑えるものならば認められているようです。笑。参加者は仮装してマイク・パフォーマンスをしたり
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グループで寸劇をしたり、いろいろです。このあと、みんな飛び込みます。
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会場となるのはトリエステ市街のスロヴェニア側の端にある「アウゾニア」という海水浴場で、入場は有料です。実は僕はここに入るのも初めて。中心街から徒歩でも行ける立地は便利ですが、すぐ後ろがコンテナ港なんですけど・・・。ここで泳ぐ気にはなりませんでした。
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競技会と言っても決して真面目なものではなく、進行のおっちゃんも審査員たちもワインの水割りを飲みながら、どうでもいいジョークが延々続くなか他人が水に飛び込むのを見ているだけ、というダラダラした会ですが、これぞ夏のトリエステ精神なのです。笑。みんな暇人(僕もこの日は他人のこと言えません)、競技に飽きたらちょっと泳ぎにいったりお喋りをしたり、このユルユル感は日本ではなかなか無いよなぁ・・・。
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天気は最高、風があったので蒸し暑いこともなく。蹄鉄をかたどったシンボルの旗が見事に閃いていました。
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海水浴場の常連さんの中にはこの催しものを完全に無視して、別の場所でいつも通り泳いでる人もいたり。そうっすよね、みんなで必死になるだけが能じゃないっすよねー。
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一番小さい参加者は4歳(お母さんといっしょ)、一番「ちいさくない」参加者は65歳オーバー?まさしく老若男女問わず楽しめるイベントでもあり、毎年参加者は増加傾向にあるそうです。いくら面白いパフォーマンスをしても飛び込みがショボイと平気でその場で進行役にけなされるので、参加するからにはちゃんと水しぶきの練習をしてからにしなきゃ・・・僕にはまだまだです!笑。
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by mitsugu-ts | 2018-08-04 18:18 | 続・トリエステの歩き方 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。ときどき近況も。どうぞよろしく!


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