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人は何故ミラマーレ城を目指すのか。その2、タダで外から楽しもう編。

トリエステに来て、有名なミラマーレ城は押さえておきたいけど、別にそこまでマクシミリアンやオーストリア・ハンガリー帝国に興味は無いよ・・・という方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、お城の周りをぐるっと一周して、記念撮影だけなさっても良いかと思います。海にここまで近いお城というのは世界的にも珍しいと思いますし、とっても良い絵になります!この最初の写真はしかし、公園を横切って別の場所にある展望台から望遠で撮影したもので、場所を探す手間がかかりますのでご注意を。
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お城の周りを見物するだけなら、無料です。内部に入るには8ユーロ(2018年5月~12月まで特別展中は12ユーロ)かかります。うーん、観光地とはいえ、ちょっと高くないっすか?

お城の全体像と記念写真を撮りたい、という方は、玄関前の広場を反対側まで横切って、少し海側に突き出たポイントから撮ると良いでしょう。
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せっかくなので、階段で船着き場まで下りても、別の面白いアングルで写真が撮れます。
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こちらが正面から。
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ここで豆知識。このお城の外壁に使われている石は、現在クロアチア領のイストリア半島にある「Vrsar(イタリア語だとOrsera)」という町の石切り場から採掘されました。この地域の石灰岩は海水に強いため、ヴェネツィアでの治水工事や館に多く使われていたのです。

お城の名前は、現在ではイタリア語風に「ミラマーレ(Miramare)」というのが一般的になっています。これはイタリア語の動詞「mirare(狙いをさだめる、注意して眺める)」という言葉と「mare(海)」が一緒になったもので、正に「海に臨む」このお城にピッタリ。

しかし、実はマクシミリアンが考えていた本来の名前は「ミラマール(Miramar)」、これはスペイン領のマヨルカ島のパルマという町のさらに一区画の名前で、そこを旅行中にこのお城を建てるアイディアが浮かんだそうです。マクシミリアンは公布で「トリエステの方々にはぜひ『ミラマール』と正しく呼んでもらいたい」というメッセージまで送っていたのですが、最終的にミラマーレで落ち着いてしまいました。
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お城の裏側に回り込むと、正に「海に臨む」!ここでは海をバックに綺麗な記念写真が撮れます。さらに遠くにはトリエステ市街も見えます。
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この部分、建物を長方形ではなく、二つの区画を約90度回転させて連続させることによって、土台の崖の形に合わせつつほぼ全室からのオーシャンビューを実現させました。建築家Carl Junkerさんのお手柄です。
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お城が綺麗に撮れる撮影スポットと言えば、海水浴場の方から歩いて来て、最初の白い門を越えたあたりの遊歩道から海に向かって身を乗り出すと、このよく絵葉書に使われるアングルで写真が撮れます。
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この記事の最初の写真と次の写真(船着き場を回り込んで、スフィンクスのある埠頭から撮影。このアングルもいいなぁ。)だけは別の晴れた日に撮影したのですが、やっぱり青空との方がいいですねー。スケジュールが許せば、ぜひ晴れた日を狙ってくださいませ!
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by mitsugu-ts | 2018-07-01 22:36 | 続・トリエステの歩き方 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。インスタグラムでは「#今日のトリエステ」を発信中、ときどき近況も。どうぞよろしく!


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