イタリアのハルキムラカミ、または村上春樹のイタリア。

去年のジブリ映画に関する講演に続いて、今年は村上春樹に関する講演をやろうとアイディアをまとめています。イタリアでも人気があります。調べてみて初めて知ったんですが、日本では嫌いな人もたくさんいるんですねー。

村上春樹はイタリアに住んでいた時期もあり、その様子が「遠い太鼓」というエッセイ集に生き生きと描写されているので、それをイタリア人のファンに紹介するだけでも結構おもしろいんじゃないかと、まず思いつきました。そういったキャッチーな話題の後は、彼の海外に対する考えの紹介や、なぜ彼の作品が日本・海外の垣根なく人気があるのかまで考察できればと思います。材料の一部はこちら。
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左上のイタリア語版「羊を巡る冒険」は、1992年にイタリアで初めて出版された村上春樹の本です。英語からイタリア語に訳されており、翻訳としてはヤクザなものですが、村上春樹がどのようにイタリアに紹介されたのか見たくて探し出しました。この版は希少になっているそうですが(2010年に大手出版社より日本語からの翻訳が出ました)、運よく中央大学の図書館に眠っていたの見つけて掘り出してきました。いやー、僕もなかなかのマニアっぷりですね。笑。

小説を読んで「なんだこのスカした野郎は」と嫌いになった人も、こういうエッセイを読めば考えが変わるかもしれません。彼のエッセイは、かなり率直に正直に書かれていると思うのですが、これもファンのひいき目なのかな?ちなみに僕は、どちらかというと彼の長編小説より短編小説の方が好きな作品が多いです。

イタリア語や英語の勉強をしていた時は、彼の同じ小説を日本語・イタリア語もしくは日本語・英語の同時進行で読んで、言い回しや単語を覚えたものでした。そういう意味では、普通の読者の方よりある意味「徹底して」読んでいる、と言えるかもしれません。彼もどこかで「外国の名作を英語から日本語に翻訳することで自分の中で何かを作ってきたし、癒されもした」と書いていますが、僕にとっても二言語で読むことや最近よくやるようになった翻訳作業は、自分の日本人的な部分と後から獲得したイタリア人的な部分の「折り合いをつける」ための大きな助けになっている気がします。

話したいことは山ほどあるので、一時間ちょっとの講演にまとめられるかどうか?頑張ります!

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by mitsugu-ts | 2018-03-30 15:30 | イタリア文化・日本文化 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。ときどき近況も。どうぞよろしく!


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