ドボルザークの新世界より、コントラバス弾きの視点。

ウーディネの優秀なユースオケ、Filarmonici Friulaniとのお仕事の毎日です。今年はスメタナの交響詩モルダウ、グリーグのペールギュント組曲、そしてドボルザークの有名曲「新世界より」という名曲揃い、お給料は安いですがプログラムに惹かれて参加を決めました。今回は主席コントラバスでもあります。
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「新世界より」はこれで2回目ですが、コントラバス弾きにとっては中々やりがいのある曲です。イングリッシュ・ホルンのソロで有名な第2楽章が特にそうで、木管楽器のコラールの下で奏でるピッツィカートでのベースラインは秀逸ですし、後半ではずっと同じ一音だけとはいえ第一プルトによるデリケートな弦楽アンサンブルにも参加、そしてなにより楽章の締めの和音はコントラバスのみで!ここは、よく知らないお客さんだとコントラバスの和音の前に拍手が起こってしまうかもしれないので(むかし、2楽章だけを抜粋して演奏したときに実際にあった)、なるべく動作を大きめに、でも静かに終わるところなので「動き自体は大きいけれども落ち着いた感じのする動き」で弾きます。難しい。笑。
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他の楽章でも、要所要所で独立したコントラバスの、アンサンブルとして重要な動きがあるので、気が抜けません。しかし弾いていてこれほど純粋に楽しい交響曲も珍しいです。作品として優れているだけでなく、奏者も楽しくなる曲ならば、結果的に演奏も魅力的になる可能性が高いのではないでしょうか?作曲家の皆さん、そのことも頭に入れておいてくださいまし!笑。

一昨日は山間の町Gemonaにて、今日は海沿いのリゾート地Lignanoにて演奏です。リハーサルも全てウーディネだったので移動が大変ですが、今年は一人トリエステからのヴィオラ奏者がいるので、一日交代で運転で助かりました。

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by mitsugu-ts | 2017-09-03 16:07 | 僕のコントラバス考 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。ときどき近況も。どうぞよろしく!


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