読書メモ2017夏。

ブログに書いたか書かなかったか、とにかく文庫本を中心に16冊もの本を日本から持ち帰りました。今こちらは夏休み真っ最中ですので、イタリアの青空の下で大好きな日本語の本をゆっくり読める、という非常に嬉しい事態になっています。僕は本を読むのが速いので、ついつい「終わったから、次!」という風に読んでしまうのですが、ここらで一旦立ち止まって、感想のメモくらいは書こうと思いますので、よろしければお付き合いください。
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鈴木大拙「禅と日本文化」
この本は日本に帰国する前から目をつけていて、オリジナルは英語で書かれているのでネットでpdfなどで見つかるか、とも思っていましたが無く、地元の図書館にも無く、さてこうなったらネットで注文か・・・と思い悩んでいたときに、旅先の温泉場にあった出張古本屋さんで見つけました。嬉しすぎて主目的の風呂に入る前にとにかく購入。「とっておき」にして今まで読まずにおいて、昨日・おとついで読了しました。沢庵和尚の不動智神妙録からの引用の部分はオリジナルを読んでいたので重なっていましたが、他の部分は良い勉強になりました。もともと外国人に禅を説明するための文章ですが、すっかり考え方が洋式化した現代の日本人にも丁度いいと思います。儒教との絡みはイマイチ頭に入ってこなかったので、要再読。
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村上春樹「職業としての小説家」
これは、大学の論文などで村上春樹を論じてきた人にとっては、「こんなもん出すなや!」と抗議したくなるやろなってほど、村上春樹の考え方や視点がとても明らかに、分かりやすく(さすが村上さん)、吐露された本でした。これは確か、上野の新幹線の駅で買ったはず、新しい本です。僕は彼の小説が好きなのですが、個人的に彼の考え方にもシンパシーを感じます。

たとえば、人生に何が必要で、何が必要でないかをどのようにして見極めるかという話題で、「・・・これも自分の経験から言いますと、すごく単純な話ですが、『それをしているとき、あなたは楽しい気持ちになれますか?』というのがひとつの基準になるだろうと思います・・・」などというのは、この10年イタリアで暮らしてきて、ようやく確立しつつある僕の考えや、楽器演奏への姿勢と全く重なります。

とにかく、好きな小説家と自分の考えが重なるところが多いというのは、嬉しいものです。彼が小説を書き始めたのは29歳のころ。僕はそれより少し年上ですが、それでも村上さんがこうなら、僕もこれからの人生が楽しみやな、と思えます。

遅く始めたといえば、
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49歳にして、信念をもって未知のインターネットの世界に飛び込んだイトイさんのお話も、僕に勇気をくれました。何かのきっかけで「ほぼ日」のガンジーさんのシリーズを読み、心の底から感動したのを憶えています。ほぼ日が取り上げる話やモノも、僕の性にかなりピッタリ合っています。
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そして最後は古本屋で30円で買った、漱石の代表作。初めて読みましたが、面白いですねー!この面白さが30円で買える日本、素晴らしい国です。

ちなみに、帰りの飛行機では村上春樹の「海辺のカフカ」を再読していました。日本語では中学校かいつかに読んだきりで、英訳は手元にあった(たしかオランダで買った)のですが、やはり日本語も良い。笑。僕は飛行機では、どうやら映画を見るよりも本を読む方が、気持ち良く過ごせるようです。

そんな訳で、体調不良もあり引きこもり気味の毎日ですが、そろそろ本格的に活動再開しなくてはなりません。8月後半には5つほどコンサートが詰まっています!さて、休んだぶん働きますよー!

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by mitsugu-ts | 2017-08-14 22:45 | イタリア文化・日本文化 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。ときどき近況も。どうぞよろしく!


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