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マニアックな北イタリアの旅。Vicenza(ヴィチェンツァ)編。後半。

久しぶりのユースホステル泊でしたがぐっすり眠り、イタリアのユース特有のまっずい朝飯を食べ(パン、ジャムとまずいコーヒーマシン製のカプチーノ)、本格的にヴィチェンツァ観光を開始。来る前は定番のオリンピコ劇場、キエリカーティ絵画館を見ようと思っていたのですが、到着してみるとこんな看板が街中にありました。
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僕の自由時間は午前中だけだったので、3か所とも回るのは無理でした。オリンピコ劇場は逃げないだろう、という事でこちらの期間限定(2015年6月2日まで)の「ツタンカーメン・カラヴァッジョ・ヴァンゴッホ展」に行くことに決定!

展覧会に入ってしまう前に、朝の光の下で街歩き。ユースを出て正面の建物、キエリカーティ絵画館の建物だったのか?の前にこんなものを見つけ、朝から気が滅入りました。笑。
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これは怖ぇよ、ヴィチェンツァさんよ・・・。
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反対側にはこいつ(怖くて手が震えてたのか?ピントぼけすみません。笑)
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気を取り直して、パッラーディオ通りを散歩。
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店やブティックはここに集中しており、地元民のあいだでは土曜日の夕方にこの通りをそぞろ歩く事を「Fare le vasche(スイミングプールを往復する)」と言うそうです。この通りの駅側の終着点「Piazza Castello」にて「GALLA+LIBRACCIO」という本屋さんを発見。専門書を中心に、中古本や新刊が大幅に値引きされて売られています。ついうっかり、バーンスタインの本(半額!)ともう一冊気になっていた本を買ってしまいました。

さていよいよ展覧会へ。会場はこちらのバジリカです。パッラーディオ晩年の傑作、優雅でいて力強い、ヴィチェンツァのシンボルですね。前の晩散歩してて気づいたのですが、地上階の吹き抜けは若者に人気のバーになってました。ここでのアペリティーボは気分がいいでしょうねー!
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展覧会の内部は写真禁止だったので写真はありません。展覧会のテーマが「Sera(夕方、黄昏、夜)」とはっきりしていてエジプトの文化に見られる内面的な夜、宗教画の背景の夜、黄昏時の景色・・・などなど、ありがちな時代による区切りではなく、テーマで区切られた展示スペースは、辿っていてとても興味深かったです。おかげで、El GrecoやGiovanni Battista Piranesi、Zoran Music'と、時代のまったく違う僕好みのアーティストを発見できました。とくにピラネージの作品はとっても面白いです。今の漫画やアニメの原画みたいな感じなんですが、空想だけで特殊な建築物、空間をとてもリアリスティックに画いています。

さらにはカラヴァッジョやモネ(黄昏の海)などの小品もそこかしこに散りばめられ、適度に現代の作家も混ぜ込まれ、全然飽きないコース。
そして最後の部屋にはゴーギャンの「タヒチの女性」や有名なカラヴァッジョの「ナルシスト」、そして案内板にも出ていたヴァン・ゴッホの「糸杉と星の道」がクライマックスとして用意されていて、お腹いっぱいな気分で展覧会を後にしました。

そんな訳で、短い滞在でしたがとても充実したヴィチェンツァ観光でした。この日の夜にイタリア国鉄のストが始まる予定だったので、予定を少し繰り上げてコントラバスを数本試し、晩ご飯前にはトリエステに帰着しました。ふと思い立って企画した今回の小旅行でしたが、コントラバス奏者との出会いやゆっくり本を読む時間や、自分にとって良い時間になりました!やっぱり旅は良いですね!

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by mitsugu-ts | 2015-02-14 17:41 | ヨーロッパの思い出 | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。インスタグラムでは「#今日のトリエステ」を発信中、ときどき近況も。どうぞよろしく!


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