ヴェルディ生誕200年記念コンサート。
2013年 11月 29日
去年のクリスマスにドヴォルザークの「新世界より」をご一緒させて頂いたポルデノーネの「アカデミア・ナオニス」からお呼びを受けまして、オール・ヴェルディ・プログラムのコンサートをこなしてきました! 今年はヴェルディの生誕200周年でして、各地でお祝いコンサートが行われています。イタリアではヴェルディは只のオペラ作曲家にとどまらず、イタリア統一運動のシンボルとなっていたのです。19世紀に起こったイタリア統一運動に対して、日本の幕末や明治維新と同じように、イタリア人はロマンティックな感情をもっています。その運動のキーワードの一つであったのが、「Viva Verdi!(ヴェルディ万歳!)」。これは、イタリア統一主義者で愛国的なオペラをたくさん書いたヴェルディへの賞賛にカムフラージュして、「VERDI - Vittorio Emanuele Re Di Italia」と含ませた、イタリア統一を成し遂げた王様へのサポートの合言葉だったんです。 さて歴史談義はこのぐらいにして、音楽の話。曲目は、ヴェルディのオペラから有名なアリアや合唱曲をピックアップしたものでした。アイーダ、椿姫、仮面舞踏会、ナブッコ、オテッロなどなど・・・。実は、テクニック的にも難しい部分が多いヴェルディのオペラ。とにかく「効果的な」オーケストレーションの連続です。 コントラバスは4本、トップはまたもフリウリ県随一のオケ・バス弾きのマウロでした。イタリア人にとってオペラは伝統音楽、彼もほとんどの曲を歌いながら弾いちゃうような余裕っぷり。微妙なテンポの揺れや変更、呼吸の溜めなど、オペラ伴奏には気にする事が本当にたくさんあるんですが、これを「頭を使って」やってるうちは上手くいかないもんなんです。イタリア語を分かって、何回も弾いて、伝統を継承して、そうしてようやくオペラ伴奏がしっかりできるようになるんですね。今回はとっても良い勉強になりました。
日本でもオペラが人気だと聞きますが、どんな演奏なんでしょう?こっちのリハーサルに参加してると、あまりにも伝統に基づいた事がたくさんあって、よそ者の日本人に活き活きとしたオペラが演奏できる気がしないのですが、悲観しすぎてるかな?とにかく、イタリアに住んでいる強み、この「ハマリかた」をしっかり覚えておきたいと思います!
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日本でもオペラが人気だと聞きますが、どんな演奏なんでしょう?こっちのリハーサルに参加してると、あまりにも伝統に基づいた事がたくさんあって、よそ者の日本人に活き活きとしたオペラが演奏できる気がしないのですが、悲観しすぎてるかな?とにかく、イタリアに住んでいる強み、この「ハマリかた」をしっかり覚えておきたいと思います!
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by mitsugu-ts
| 2013-11-29 21:17
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