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トリエステの博物館ハシゴ三軒目。「演劇博物館(Mueo Teatrale)Carlo Schmidl」

さて、無料の博物館ハシゴもいよいよ三軒目、街中の運河のほとりに建つ、演劇博物館へ。ここは、各種のオペラグッズや衣装、さらに珍しい機械仕掛けの楽器などを楽しむ事ができます。彼らのサイトによると、ミラノのスカラ座に次いで大規模な演劇博物館だそう。
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意外に、楽器の展示が充実してます。トリエステで活動していたリュウタイオ(弦楽器製作者)Francesco Zapelli氏の工房が再現されていたり、各種のスタンダードな楽器、それにこの地方から始まるちょっとエキゾチックな楽器の展示があったり。
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でました、お化けベースギター!
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イストリア半島で使われていたらしい、変わった笛などのコレクション。
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楽器のコレクションの中でも、ここには特に「機械仕掛け」の楽器が多く、とても面白いです。たとえばこれ、どちらかと言うとバイオリンのような形をしてますが、指板(押さえて音程を変える部分)はボタン仕掛け、しかも普通弓が当たる部分には覆いが・・・。なんと、お尻のハンドルで木製?の車輪を回して、それで弦をこすって音を出すんですねー!ベルリンやブリュッセル等の大きな楽器博物館も見たことありますが、これは初めて見ました。
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紙に孔が空いた楽譜を演奏するオートプレイのピアノや、鍵盤に近づけて使う「ピアノ弾きマシーン」なんてのも、初めて見ました。こんな変なピアノ見たことありますか!?
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ピアノなのに、このメカな感じはなに?
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こちらが、一つ一つ鍵盤を実際に叩くバーが付いている、ピアノ弾きマシーン!こんなもん買ったり作ったりするより、自分で弾けるようになれよ!
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規則正しく四角い孔が並んでいる楽譜をセットすれば、あとはコイツがお宅のピアノを弾いてくれます。
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思うに、こういうすごく精密なメカニックが発達してから、電気そして録音が発明されるまでの短い間だけ存在した、正に時代に忘れ去られた道具たちなのでしょう。こういうの、個人的に大好きです。つっこみどころが満載です。

こちらの博物館では他にも、オペラの衣装や
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そこそこ有名な指揮者が使った指揮棒や
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操り人形劇の装置などが見れます。
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こちらの博物館のサイトで、もっと綺麗な写真も見れます。

イタリアと言えばオペラ、その雰囲気をしっかり楽しめる博物館でした!さらに、このへんてこな機械仕掛けの楽器たちは、興味深いです。こちらの演劇博物館、オススメです!運河沿いに、海を見ながら右手のピンクのカラフルな建物の中にあります。
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Commented by wadako at 2013-09-14 09:18 x
またまたおじゃまします。下から上まで、ここの充実したおもしろさには私も驚きましたよー。ロケにも使われてますね、父子家庭の弁護士がバイクに乗って大活躍するサスペンスドラマだった。この建物の上の方には市役所の文化広報部門のassessoreの広壮な執務室があって、挨拶に行くときエレベーターの中でassessore を ascensore と言い間違えたらどーしよー、ってすごく不安で焦りまくっていたことを思い出しました(汗)。
Commented by mitsugu-ts at 2013-09-15 05:58
wadakoさん、間違えたら良かったのに!大うけした事と思います。笑。この博物館はホントに穴場でした。次は何とかコネを作って、あのメカニック楽器たちが実際に動いているところを見てみたいものです・・・。
by mitsugu-ts | 2013-09-11 04:25 | 続・トリエステの歩き方 | Comments(2)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。インスタグラムでは「#今日のトリエステ」を発信中、ときどき近況も。どうぞよろしく!


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