イタリアのお墓、初めてのお葬式。

昨日、学校の用務員さんのお葬式に参加してきました。イタリアの公立学校には、規模にもよりますが10人くらいの用務員さん(bidello,bidella)が働いています。この人たちが、掃除や部屋の管理などをやってくれてる訳です。「日本では児童や生徒が自分で掃除するんだよ」と言うと、決まって「それじゃ俺たちの仕事が無くなるからダメだ!」と返されます。とにかくイタリアの子供は小さい頃から、苦労知らずです。笑。

僕がこっちに来た当時にはもう働いていた、デボラという女性の用務員さんが亡くなったと知ったのは、一昨日の夜中。フェイスブックで見かけた友人の投稿がきっかけで、コンサバトリーのページに行ってみたら告知がありました。彼女とは、ずっと顔を合わせては冗談をとばし合っていた仲です。お世話になったって程じゃありませんが、こっちに来たばっかりでコンサバトリー以外に行く場所が無かった時にも、いつも僕をからかいながら、相手してくれていたのでした。とにかくたくさん楽譜を入手するために図書館にしょっちゅう通っていた時にも、本当はいけないのに僕に直接書架から楽譜を探させてくれたり(「またお前かよ、めんどくさいから自分で探しに行け、ほら行け!」と言いつつ)、口も態度も悪いし皮肉屋ですが、実は優しい人でした。まだ40代だったと思うんですが、いったいどうしてこんなに早く・・・。

さて、イタリアでお葬式に行くのは初めて。トリエステの墓場は街からバスで15分くらい。国際都市らしく、カトリック地区、ユダヤ人地区などお墓も色々です。こんな立派な像のあるお墓や
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ほとんど家やないか!とツッコミたくなるような立派なお墓も。
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庶民のお墓はこんな感じ。でも、花で溢れていて良い雰囲気です。
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お葬式(カトリック用語でLe esequie)は、一室に棺と親族がいて、そこに入って最後の挨拶をする、という方式でした。時間が来ると、神父さんが来て祝福をしてくださったり、その後彼女の場合はミサもありました。校長をはじめ学校の関係者もたくさん来ていて、寂しくないお葬式でした。ミサの後には、特に親しい人だけが残って、埋葬が行われるようです。僕はミサが終わった時点で、帰途につきました。

意外だったのは、参列者は別に暗い色合いの服でなくても良いらしい事でした。そりゃ汚い格好はしてませんが、みんな普段着でした。わざわざ黒シャツに黒の革靴を合わせて行った僕が場違いみたいな感じでした。

墓地の前には花屋の屋台があって、彼女を思い出すような黄色い花を探し、結局バラにしました。イタリアの迷信に、「死人には偶数、生きてる人には奇数の花を贈る」、というのがあるので、二輪。花屋のおばちゃんは、「そりゃそういう迷信はあるけど、死んでる人にはどっちでもいいんだから、気持ちがこもってればいいのよ!」と笑いとばしていました。笑。
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最近は全然顔を出してなくて、夏の間は行く予定も無いコンサバトリーですが、彼女がもう居ないってのは登校した時に始めて実感できると思います。チャオ、デボラ。良い旅を・・・。

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by mitsugu-ts | 2013-08-01 15:42 | 日々のこと | Comments(0)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。ときどき近況も。どうぞよろしく!


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