人気ブログランキング | 話題のタグを見る

トリエステとウンベルト・サバ

ウンベルト・サバ(Umberto Saba)という詩人をご存知でしょうか。
トリエステで生まれ育ち、トリエステを題材にした多くの詩を残したアーティストです。
トリエステとウンベルト・サバ_a0286469_1583548.jpg

トリエステとウンベルト・サバ_a0286469_1592178.jpg

イタリアに来て最初の年くらいに、彼の詩集をイタリア語の先生からプレゼントしてもらいました。が、詩に興味が無かった僕は、流し読みして放っておいてしまいました・・・。酔っ払い万歳、といったワイン賛歌があったのを憶えています。また読んでみようかしらん。

彼の人生は、まさにトリエステ人らしいものだったようです。ユダヤ人の家族に生まれ、スロヴェニア系の義母の下で育ち、2つの大戦をくぐり抜け・・・という。国境の町トリエステには、いろんな境遇の人がいます。事実、僕の彼女もスロヴェニア系少数派の一人です。日本では沖縄やアイヌを除いてほぼ絶えてしまったこういう事実、いろいろ、興味深いです。あぁ、日本には在日韓国人や中国人の人々もいるのを忘れちゃいけませんね。そういえば実家の近所にも、朝鮮人学校があったのを思い出しました。ガキだったもので、本当にまったく興味を持ってなかったのが、今となって恥ずかしいです。

こちらは、サバの助手の孫?が、いまでも経営している本屋さん。街のど真ん中にあります。
トリエステとウンベルト・サバ_a0286469_27861.jpg
トリエステとウンベルト・サバ_a0286469_274098.jpg

お店の上にある石版。サバの詩が取り上げられています。「奇妙な骨董品の店が、トリエステのひっそりとした通りにオープンした」とでもなりますか(なんて詩作の才能が無いのだ、俺!笑。)。サバの詩は、須賀敦子さんという方が、立派に日本語訳なさっているので、興味がある方はそちらをご覧下さい!

クリックして応援、お願いします!

人気ブログランキングへ
Commented by sahobo at 2013-04-07 23:43
こんにちは。トリエステとサバとくれば、須賀敦子さんですねー。
大好きです。
こちらのブログも最初は「須賀敦子さんのトリエステだ!」と、タイトルに惹かれてきました。
(それから音楽も!私も音楽を勉強していたので…)

この本屋さん、古めかしくて素敵ですね。
トリエステ、いつか行ってみたい街の一つです。
Commented by mitsugu-ts at 2013-04-08 03:23
sahoboさん、こんばんは!コメントありがとうございます。須賀さんの本は「トリエステの坂道」しか読んだ事が無いのですが、細やかな視点が良いですよね。
古めかしいもの好きなら、トリエステは楽しめます!冬は避けた方が無難ですが、ぜひ訪れてみてください!
Commented by ZuiZan at 2014-09-02 13:51 x
こんにちは
9/19トリエステを訪れる予定なのですが、鯖の書店は現在もこの写真のままでしょうか?サン・ニコロ通りですよね・?
突然の書き込み、失礼をお詫びします
http://blogs.yahoo.co.jp/lovewoosjapan
Commented by mitsugu-ts at 2014-09-03 00:25
ZuiZanさん、コメントありがとうございます。今日(2014年9月2日)用事のついでに前を通って来ましたが、昼休み中だったのか閉まってました。営業時間や定休日の看板も無かったですが、まぁ普通に営業中だと思われます。はい、中心街のサン・ニコロ通りです。
トリエステ滞在、どうぞ楽しんでください!
by mitsugu-ts | 2013-04-05 02:15 | 続・トリエステの歩き方 | Comments(4)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。インスタグラムでは「#今日のトリエステ」を発信中、ときどき近況も。どうぞよろしく!


by mitsugu-ts