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今読んでいる本「Come funziona la musica/John Powell(響きの科楽―ベートーベンからビートルズまで)」

こんばんは。今までは朝一番に書いていたこのブログ、夜に書き出してみました。
今日図書館で借りてきた、「サハラ砂漠の音楽」という民族音楽のCDがBGMです。

さっき晩御飯を食べたんですが、あんまり料理をしたい気分では無かったのでジャガイモを茹でただけのものに、昼ごはんの残りの野菜スープ、というメニューにしたんです。普段はあまりジャガイモを茹でて食べる事はしないんやけど、面倒くさかったので・・・。ところがどっこい、このジャガイモが美味しくってねぇ!彼女の母親が持ってる小さな菜園で、この夏に汗をかきかき自分で掘り出したジャガイモ、少しのバターと塩、それにイタリアンパセリ(prezzemolo)で食べましたが、「自分にとってこんなに美味しい食べ物は他に無いのではないか」とまで思ってしまいました。食べ物を自分で収穫して食べるってのは、めちゃくちゃリッチな経験なんだと思います。

さて今日は、今読んでいる本を、忘れないためのメモ代わりにご紹介。僕はイタリア語で読んでますが、日本語訳も出ていました(オリジナルはイギリスだと思われる)。
『響きの科楽――ベートーベンからビートルズまで』 早川書房 ジョン・パウエル著

この本は、物理学者でありながらギタリストなパウエル博士が、音楽に関する物理的な現象を、非常に分かりやすく、ユーモアを交えて紹介する、という内容です。僕も今でこそ音楽を勉強していますが、10代の頃は理系の専門学校に通っていたので、こういった科学的なアプローチにも興味があります。

例えば、ギターや弦楽器を弾く人は、ピッチカートで弦を弾く位置を変えると、音色も変わる事を経験として知っていますよね?では、「どうして」音色が変わるかを説明できる人がいますか?もしくは、リコーダーやフルートが鳴る仕組みを本当に説明できる人がどれほどいるか?この本は、そういった本質的な疑問を、非常に分かりやすく説明してくれます。

ケチをつけると、中盤からは音楽学校で普通に習う事と重なってきて、いまいち斬新さにかけてくることかな・・・。最後の方の章はまだ読んでないので、そこに期待してます。

僕は個人的には、音楽は(特に西洋クラシック音楽は)、「本能」と「理性」のせめぎ合いこそが醍醐味だと考えているので、こういった本で音楽に対する「理性的」なアプローチを知ることも大切だと思います。心を開いて音楽を本能で捉える練習、理論や技術を積み上げていく練習、そのどちらもが二輪車の車輪のように大事なのではないか、と思っています。とにかく、何かしら楽器を弾く人に、この本はオススメです!

今日は、地元のアンサンブルから連絡があり、10月6、7日とミサで弾くアルバイトが正式に決定。バッハのマニフィカトやシューベルトのミサ曲を弾くようです。他にもう一つ別のアンサンブルから、12月半ばにコンサートと、11月までに録音を済まさなければ、という連絡。さらにさらに、最小人数に達したので、来週からの日本語コースの開催が確定しました。9月はこちらヨーロッパでは新学期、いよいよお仕事モードに切り替えなければ!
では皆様、Buona notte(おやすみなさい)!
Commented by 戸田 at 2012-09-14 19:40 x
そういや化学を学んでたけど、原田→音楽、小泉さん→福祉、俺→税金徴収やからナベ研は自由やな。杉岡さんはわからんけど、安田さんだけは化学まっしぐらや!
Commented by mitsugu-ts at 2012-09-14 20:21
戸田>まったく、自由きままな研究室メンバーが揃ったもんやった。安田研究室、また邪魔しに行こうや!
by mitsugu-ts | 2012-09-14 05:45 | 音楽について | Comments(2)

イタリアの東北、風の街トリエステで生活するコントラバス弾きmitsuguのブログ。トリエステ情報や音楽、コントラバスに関する考えをまとめています。インスタグラムでは「#今日のトリエステ」を発信中、ときどき近況も。どうぞよろしく!


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