ムラカミ・タイム。
2017年 03月 04日
新刊発表が話題になっている村上春樹さんは、昔からぶれずに好きなのです。イタリア語の勉強にと彼の小説を二言語で入手して対訳で読んでましたし、アメリカ文学の専門家の妻との話題にもなってくれました。外国語に翻訳されたようなメジャー作品は、日本語と英語か日本語とイタリア語でコンプリートしてましたが、まだどの言語でも読んだことが無かった本が安売りされてたので、衝動買いしました。 写真の右、オリジナルは「走ることについて語るときに僕の語ること」ですが、イタリア語では見事にバッサリと「L'Arte Di Correre」にされています。訳すと「走ることの神髄」とでもなるかな?Arteは普通は「芸術、アート」という意味ですが、「(よくできた)技能、わざ」という意味も持ちます。でも「走る技能」じゃあまりにもダサい・・・。オリジナルタイトルはレイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」にかけた洒落たもので、この本の英訳はちゃんとそれを意識してるのに、イタリア人は無神経です。
イタリア人の無神経さといえば。笑。村上さんの初期の代表作「ノルウェイの森」は、イタリアでの発売当時「Tokyo Blues」という訳の分からないタイトルで売り出されていました。2006年にようやく「Norwegian Wood」と改題されたのですが、それ以後の版には村上さんがタイトルのオリジナル化を喜ぶ序文がイタリア語で掲載されています。「この小説はイタリアで書き上げたので、イタリアの風景が蘇ってきます」とかなんとか。考えてみれば、この序文はイタリア語でしか読めないはずで、相当な村上マニアの方々でも読んだことの無い文章なのでは。ご希望の方、逆翻訳いたしまっせ。笑。
写真左の本は、久々に読んでみようと思って持ち歩いていた短編集「めくら柳と眠る女」の英語版。オランダに行ったときに買ったんやっけ?昨日はどうにも朝からノスタルジックな気分にとらわれていたので、カフェでのんびり読書という、僕の昔からの現実逃避術を実行しました。
話題の新刊を読むのはいつの事になるのか、そして何語で読むことになるのか。笑。今から楽しみです。
p.s. むかーしむかしにブログに書いた、村上春樹を真似した日記があります。こちらの過去記事。
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イタリア人の無神経さといえば。笑。村上さんの初期の代表作「ノルウェイの森」は、イタリアでの発売当時「Tokyo Blues」という訳の分からないタイトルで売り出されていました。2006年にようやく「Norwegian Wood」と改題されたのですが、それ以後の版には村上さんがタイトルのオリジナル化を喜ぶ序文がイタリア語で掲載されています。「この小説はイタリアで書き上げたので、イタリアの風景が蘇ってきます」とかなんとか。考えてみれば、この序文はイタリア語でしか読めないはずで、相当な村上マニアの方々でも読んだことの無い文章なのでは。ご希望の方、逆翻訳いたしまっせ。笑。
写真左の本は、久々に読んでみようと思って持ち歩いていた短編集「めくら柳と眠る女」の英語版。オランダに行ったときに買ったんやっけ?昨日はどうにも朝からノスタルジックな気分にとらわれていたので、カフェでのんびり読書という、僕の昔からの現実逃避術を実行しました。
話題の新刊を読むのはいつの事になるのか、そして何語で読むことになるのか。笑。今から楽しみです。
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by mitsugu-ts
| 2017-03-04 17:47
| 日々のこと
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